Dear you歌詞解説 第五回目です。
「解」とかのたまってみました。
曲によっては言うことあったりなかったりしますが、
つらつらと語りますので、歌詞についてや、制作について興味がある方に見てもらえたらな〜と思います。
レコーディング秘話とかもあったら書くかもしれません。

では今回はCDで1曲目の「cry」です。



Dear You -Cry-

少しづつ近づく 夏の匂いを
あなたの隣で 感じていたい

何気ない毎日の 一秒一秒が
宝石よりも価値がある 宝物
いつまでもこの瞬間(とき)が
やさしい日差しに 包まれて守られていますように

そんな 当たり前の 日々が 闇に閉ざされたとしても
私はあなたを 信じている 例え それが許されなくても

キラ キラ 輝いていて
ずっと ここで 微笑んで

なかないで
どうか私の言葉を 聞いて
怖がらないで 何もしないから
あなたの為に 一緒に泣いてあげる
お願い そんなに怯えないで

夏のなき声が煩すぎて 私の声が聞こえてないの
   少しだけでいいの  なき止んで    許すから    なきやんで...

ひぐらしの声が言う もう手遅れだと
それでもあなたに手を差し伸べる
どうか私のこと 信じて下さい
"もうなかないでいいよ"と教えたい



Dear youではCDを再生して1番目に流れる曲です。
もはや看板曲ですね。
これもアレンジはシークレットです。色々想像してみるのも楽しいんじゃないでしょうか。
アレンジをオーダーした際には、「とにかくヒグラシの鳴き声をふんだんに使って下さい!」と言った覚えがあります。(笑)
ヒグラシの声と共に始まるイントロ、ヒグラシの声とマッチした間奏も、とても素敵に仕上げて頂きました。
事前にボーカルの癒月さんの音域をチェックし、まさに彼女の歌声で歌うために作られた、オーダーメイドのような曲です。
柔らかくて透き通る様な癒月さんの歌声と完全にマッチしていることを、
もはや誰にも否定させません! わ、わたしが…(´・ω・`)


レナのキャラクターである、「慈しみ」「優しさ」「献身」などを、自分の中でキーワードにし、
切なさを前面に押し出した歌詞としてみました。
皆さんがお察しの通り、「鬼隠し編」のレナをイメージしています。
物語の全貌が明らかになった今、「鬼隠し編」のレナや圭一の真実を思うと、胸が締め付けられる感じがしてきますね。
cryの作詞は、1番最初ににらめっこしていました。
kindの歌詞解説ページでも書いたとおり完成したのはkindが一番早いのですが、 やはりレナのイメージソングということで、気合を入れねばと。(笑)


少しづつ近づく 夏の匂いを
あなたの隣で 感じていたい
「ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編」を始めてプレイした時のイメージ、
雰囲気などを思い出しながら書きました。
思春期の異性への憧れとか、淡すぎて"恋愛"とは感じないような…
そんな感じを出してみました。

何気ない毎日の 一秒一秒が
宝石よりも価値がある 宝物
いつまでもこの瞬間(とき)が
やさしい日差しに 包まれて守られていますように
冒頭部に引き続き、穏やかで暖かい"日常"を愛しむ様子です。
思春期、成長期の一秒一秒って 本当に大変だと思います。
実は一秒毎に子供の終わりへと近づいているんですよ。
ほんの少しなのだけど、そのほんの少しをいつでも大切にしたいですね。
レナはきっと、毎日の中でふとこんな事を祈っている女の子だと思います。

そんな 当たり前の 日々が 闇に閉ざされたとしても
私はあなたを 信じている 例え それが許されなくても
じわじわと何かに侵食されていく圭一を想って、の部分です。
L3(くらい?)の圭一に拒絶され、傍にいるのが許されなくても。
そして、「そんな当たり前の日々が」〜ココの癒月さんの歌い方が絶妙です。
歌に表情があるというか、フッと悲しそうに だけどはにかんで目を細めるレナが浮かんできます。
注目(耳?)して聴いて頂きたいところです。

キラ キラ 輝いていて
ずっと ここで 微笑んで

上段から続いて、変わってしまった日々に対する願いです。
ここの歌声にも表情がありますよね! 「微笑んで」の部分が切々と訴えかけてくるようで、
胸に迫ります。

なかないで
どうか私の言葉を 聞いて
怖がらないで 何もしないから
あなたの為に 一緒に泣いてあげる
お願い そんなに怯えないで

ここに涙腺破壊爆弾が仕掛けてあるとのことです。(笑)
「鬼隠し編」で必死に圭一に訴えかける、あの鬼ごっこシーンをイメージしました。
「なかないで」とは、あえてひらがなで表記しました。
"泣かないで"でもあり、"啼かないで"でもあり、"吼かないで"(当て字ですが…)でもあります。
きっと拒否されたり、怒鳴られたり、怯えられたりするのは レナにとってとても辛かったと思います。
それでも 話をして、安心させてあげたかったのでしょう。
錯乱した圭一を。

夏のなき声が煩すぎて 私の声が聞こえてないの
   少しだけでいいの  なき止んで    許すから    なきやんで...

上段に引き続き、追いかけっこシーンをイメージしました。
「鬼隠し編」での圭一は、鉈を持ったレナに奇笑されながら追いかけられていたのでしょうが、
レナが持っていたのはきっと鞄でしょう。
笑っていたのはきっと蜩の声でしょう。
「夏の鳴き声」とは蝉の声含み、木々のざわめきなどを総て「夏の鳴き声」としました。
そのせいで自分の声が聞こえてない…と思いたい、といった感じです。

ひぐらしの声が言う もう手遅れだと
それでもあなたに手を差し伸べる
どうか私のこと 信じて下さい
"もうなかないでいいよ"と教えたい

ここは「鬼隠し編」ラスト付近のシーンを連想してみました。
雛見沢の夕方は引っ切り無しにヒグラシが鳴いていて、
その声はいつどこに居ても聞こえているかと思います。
圭一がバットを振り上げたその瞬間でも。
それでもレナは手を差し伸べて、あなたに危害を加えるつもりはない、というポーズで居ました。
ここの"なかないで"もあえてひらがな表記です。複数の、それこそ無限の意味を持たせるためにそうしました。



収録したのは、もう2年ほど前になってしまいました……。
cryの収録は、とにかく癒月さんがブースにはいって歌ってる間、みんな無言で、
時に頷きながら聞き入っていたのが印象的でした。
何度かテイクを録っていましたが、だんだん眠く……
癒月さんの歌声は癒し効果があります。(*´Д`)
α波か、マイナスイオンとかが出ているのでしょうか。(笑)

休憩のとき、どれのことかは忘れてしまいましたが、
癒月さんに「いい歌詞ですねー。雛さんが書いたんですか?」と訊かれて、
「えー? いや、あはは……」とつい恥ずかしくて誤魔化してしまいましたorz
あの時はスミマセン……この場を借りてお詫びいたします。・゜・(ノД`)・゜・





ひとまず、これでDear youの曲の歌詞解説は全て終わりました。
発売から2年ほど……。
歌詞解説は遅れに遅れ、待って頂いてた方には本当に申し訳ないです。。。
今回のイラストも、ずいぶん前に貰っていたのですが……。
諸事情などでなかなか更新できませんでした。

こ 今回のイラストは夏らしくて優しい色合いで、とても気に入ってます!
曲のイメージには沿わず、むしろ物語が全て終わった「今」な感じです。


これで終わり……かとも思ったのですが、実はまだちょっとしたモノが残ってたりします。
もし興味があれば、またいつになるか解りませんが(汗
サイトを覗きに来てみて下さい。

これからもDear youをよろしくお願いします。m(_)m